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2009年1月14日 (水)

志の輔らくご in PARCO 2009

Parco2009

先ず1部は出来立てほやほやの新作「ハナコ」。
世にはびこる食品偽装問題などを揶揄した噺で、トラブル回避のためにやたら過剰に事前説明する温泉旅館が舞台。
この温泉旅館、黒毛和牛食べ放題が売りなんだが、本当に黒毛和牛であることを証明するためになんと....。
時事を皮肉った枕から、もう腹捩れるほど、笑わせてもらいました。

次も新作落語だが、舞台は江戸の長屋。
殿の御前で披露しなければならない狂言のアイデアが浮かばず、川に身を投げようとした狂言師を助けた長屋の住人たち。
アイデアの参考にと、次々に自分たちの思いついた面白話を聞かせるんだけど、そのほとんどがどうしようもなく下らない。
でも、そうした長屋連中の思いから、何事かを得た狂言師が見事御前公演をつとめるという噺。
そしてなんと、話の途中で高座が、狂言の能舞台へと早変わり。
本物の狂言師が登場し、志の輔師匠本人も掛け合いで狂言を演じると言う、正月のPARCOならではの趣向に、大入り満員の会場も大喝采でした。

そして、休憩を挟んで、いよいよ本格古典、出し物は「柳田格之進」。
浪人柳田格之進は、大店の万屋の主人の碁の相手として昵懇だったが、無くなった五十両を盗んだと番頭に疑われ、潔白にもかかわらず家名を重んじ大ごとにならぬよう娘を郭へ売って五十両をこしらえ渡す。
その後、大掃除の折に盗られたとばかり思っていた50両が出てきたところへ、帰参かなって江戸留守居役へと出世した格之進が無念を晴らすべく、主人と番頭の首を貰い受けに来る.....
これは、もともと講談だったものを、古くに落語の人情噺に仕立てられた。
近年はあまりやり手はいなかったのだけど、埋もれた古典を見事によみがえらせてくれました。
かつては、志ん生が講釈口調で得意としていたらしいが、志の輔版は、講談のような派手な抑揚はなく、淡々と抑制され、しかし凄みのある出来。いつもの人情話のように、ボロボロと泣かせる場面は無いものの、その鬼気迫る語りにトリハダたっちゃいました。

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